「メキシコで働いてみたいけれど、現地採用の給料で本当に生活できるの?」 

「駐在員と比べてどれくらい差があるんだろう……」 

「マレーシアなど他の国と比べて、メキシコの現地採用ってお得なの?」

海外就職を考える際、最も不安になるのが「お金」のことですよね。

十分な資金がないと、異国での生活は不安が募る一方だと思います。

KUROKO
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こんにちは、KUROKOです!私はマレーシアで5年間現地採用として働いた後、メキシコへ渡り、現在は現地採用+フリーランスをしながらメキシコで生活しています。

特に初めての海外生活であれば、生活の勝手が分からず、予期せぬ出費やトラブルが発生する可能性も高いため、経済的な備えは非常に重要になってきます。

結論から言うと、メキシコ現地採用(管理職等を除く)の給料相場平均は月収25,000〜60,000ペソです。

日本円で言うと為替のレートにより異なりますが17~45万円程になります。(本記事ではここ数年メキシコペソ対日本円のレート変動が激しいため、日本円の記載は極力省いて説明していきます。)

大分数字に幅があるな?と思ったかもしれませんが、メキシコの現地採用は職種やスキルによって幅が広いです。

この金額を高いと感じるか安いと感じるかは個人によって異なると思いますが、メキシコでの収入は、月収に加えて手当が占める割合も大きいのが現状です。

この記事では、メキシコとマレーシアの両国で現地採用を経験した私だからこそ話せる、「メキシコ現地採用の給料のリアル」をご紹介したいと思います。

  • 職種・経験別のリアルな給料レンジと手取り額
  • 駐在員との格差や、マレーシア現地採用との徹底比較
  • 実際に私がメキシコで1ヶ月にいくら使い、いくら貯金できているか

海外生活を始めるにあたって、生活に不安を抱いている方は、ぜひ最後まで読んでみていただけると嬉しいです。

メキシコ現地採用の給料相場【職種別・経験別】

メキシコ現地採用の給料は、職種や語学力、そしてこれまでの経験によって大きく変動します。

まずは、現在のメキシコにおける一般的な給料相場を一覧にまとめてみました。

職種別の給料レンジ

一概には当てはまらない企業や職種もありますが、メキシコの日系企業で募集が多い職種別の給与目安は以下の通りです。

職種月収相場(ペソ / 手取り)
通訳・翻訳25,000 〜 50,000
営業・事務25,000 〜 60,000
技術職・エンジニア40,000 〜 70,000
管理職・マネージャー55,000 〜 90,000

マレーシアなど日本人現地採用に人気の国と比較すると、メキシコは自動車産業を中心とした製造業の拠点が多いため、様々な職種・職業の求人があるのが特徴だと思います。

最も求人が多いのは通訳職ですが、個人的に全体の給与水準は物価と比較しても、高くないと感じました。これは現地の給与レベルに合わせているためと思われますが、通訳スキルだけでなく、他のスキルと組み合わせることで給与アップが期待できます。

また現地採用で働く場合には、「ビザ」がどこの国でも欠かせないですがメキシコの場合は他国よりも緩い傾向になると思います。

例えばマレーシアなどはビザ発行条件として「就業経験〇年+〇〇円以上の給与所得があること」などを定めているので、最低賃金が決まっている格好になります。

メキシコにはそういった厳しい要件はないため、企業の雇用が保証されればビザが発行されますが、給与については企業側で自由に決めることができます。

その代わりに学歴などの制限も比較的緩いので大学を卒業していなくても就労が可能なのは、メリットになる人もいると思います。

KUROKO
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マレーシアの現地採用の場合は、ここ数年では8,500RMから11,000RM(日本円参考値30万円~44万円)が平均値です。昨今の円安がプラスされて収入は多くみえる一方、物価の上昇、就労ビザの要件が年々厳しくなっており、メキシコよりもビザ取得が難しい未来も来るかもしれません。 
メキシコ現地採用のリアル 経験者が語るメリット・デメリットと就職方法【2026年最新】メキシコ現地採用の経験者・KUROKOが、駐在員との違い・メリット・デメリット・求人の探し方を徹底解説。給料、ビザ、治安、キャリアのリアルな実態と、転職エージェントの活用法まで2026年最新情報でお届けします。...

駐在員と現地採用の給料差【比較表】

「駐在員と現地採用の差」についても、具体的な数字で比較してみました。

項目現地採用駐在員
月収(手取り目安)25,000 〜 45,000ペソ50,000 〜 100,000ペソ以上
住宅手当基本なし全額または大部分を会社負担
社用車・ドライバーなし、通勤バスあり
一時帰国費用会社による年1回程度の会社負担あり
ボーナス年1回(法定+α)会社による+現地

こうして比較すると、額面上の差以上に「住宅費」や「車両維持費」を会社が負担してくれるのは羨ましいですよね!

現地採用であっても、「一時帰国費用」や「車両維持費」などの費用を負担してくれる会社もありますが、多くの会社は自己負担だったり、勤務年数に応じて回数制限があるなど、駐在員と同等の待遇は望めないのが実情です。

KUROKO
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メキシコからの一時帰国は旅費も高いので、結構負担が大きいですよね。 

しかし、現地採用には「住む場所を自由に選べる」「自分のキャリアを自分でコントロールできる」という、お金には代えられない自由度があるのも事実です。

駐在員の詳しいメリットや待遇については、フアニートさんのこちらの記事が参考になります。 

メキシコ駐在ってメリットだらけ?給料、語学、治安について【現役メキシコ駐在員の体験談】7年間メキシコに駐在している筆者がメキシコ駐在のメリット&デメリットを解説します。年収はアップ日本で働くよりアップするのか?給料、語学、治安についても詳しくお話します。...

「額面」と「手取り」の差ーメキシコの給与明細を解説

メキシコで仕事探しをしていると、求人票に書かれている金額が「Bruto(額面)」なのか「Neto(手取り)」なのかで、最終的に銀行に振り込まれる金額が大きく変わります 。

「月収40,000ペソだと思っていたのに、実際に振り込まれたのは30,000ペソちょっとだった……」なんてことにならないよう、メキシコの税金と社会保険の仕組みを理解しておきましょう。

メキシコの所得税 (ISR) の仕組み

メキシコの所得税はISR(Impuesto Sobre la Renta)と呼ばれます。日本と同じく累進課税制度をとっており、給料が高くなるほど税率も上がります。

税率の目安: 一般的な現地採用の給与レンジ(30,000〜50,000ペソ)の場合、約15%〜20%程度が引かれるのが一般的です。さらに社会保険料(IMSS)が数%加わるため、「額面の約8割が手取り」とイメージしておくと大きな誤差がありません。
※年収が高くなると最大税率は35%まで上がります。

 

KUROKO
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マレーシアでは、居住者ステータスを得るまでは高い税率が課される期間がありましたが、メキシコでは最初から所得に応じた税率が適用されます。 

社会保険 (IMSS) の天引き

所得税に加えて、IMSS(Instituto Mexicano del Seguro Social)という社会保険料も給料から天引きされます。

これは日本の健康保険や厚生年金に近い性質のものです。IMSSに加入することで、IMSS指定の病院での診療が原則として無料になります。

ただし、実際には待ち時間が非常に長かったり、診察が比較的簡易的に感じられるケースもあるため、IMSSの病院を利用することに不安を感じる人もいるかもしれません。

KUROKO
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軽い症状で「薬だけ欲しい」という場合は、メキシコには医師が常駐している薬局があります。診察料は無料〜低額で、薬代のみ支払うケースが多く、長時間待たずに対応してもらえるためおすすめです。

会社によっては高額医療保険(会社負担)に加入してくれる会社もあるので、加入の可否を確認するのがおすすめです。IMSSに対応した保険よりも費用負担を大幅に抑えられるため、高額になりがちな海外での医療費への備えとなります。

手術などの緊急時にも対応する保険内容になっていることが一般的手術などの緊急時にも対応する保険内容になっていることが一般的
KUROKO
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マレーシアの現地採用の場合にはPMケアと呼ばれる医療保険に加入してくれる場合が多いです。病院に受診しても200円前後で済むので、安心感がありました。ただ入院や手術になると負担対象外になったりもするので、やはり海外で生活する上では医療保険の確認はマストだと思います。 

知人がマレーシアで緊急手術を受けて1,000万円以上かかったこともあります。本当に海外の医療費は高いので舐めない方がいいので事前に調べておきましょう!

メキシコ現地採用の手取りは?給与明細を解説

では、具体的に「いくら引かれて、いくら残るのか」を表にしてみました。

以下は、月収30,000ペソの場合のシミュレーションです 。

項目金額(ペソ)備考
額面給与 30,000基本給
所得税 (ISR)△ 4,500概算(所得により変動)
社会保険 (IMSS)△ 900概算
Fondo de Ahorro△ 3,000基本給の5~10%が毎月差し引かれますが戻ってくる(後述)
手取り額 21,600銀行振込額

このように、額面から約20〜30%程度が差し引かれた金額が、実際に私たちが使える「手取り」となります。またそのうちの5%〜10%は「Fondo de Ahorro(貯蓄基金)」によるものです。

これは毎月の給与から積み立てられますが、多くの企業では会社が同額を上乗せして還付してくれるため、実質的にはプラスの資産形成となります。そのため、純粋な税金や保険料として消えてしまう分は、額面の10%〜15%程度に抑えられるのが一般的です。

メキシコは日本と違い住民税などはないため、基本的には給料明細で差し引かれる税金以外に税金を支払うことはないのはシンプルで分かりやすいです。

またメキシコの会社の多くは月に2回の給料日があるので、実際は月給の半額程度が月に2回それぞれ振り込まれることになります。(多いところでは1週間に1回)

法定福利厚生(メキシコで働く全員の権利)

メキシコの労働法(Ley Federal del Trabajo)に基づき、正規雇用であれば必ず受けられる主な権利は以下の通りです。

  • Aguinaldo(アギナルド / クリスマスボーナス): 12月20日までに支払われるボーナスです。 最低でも給与15日分以上の支給が法律で決まっています。
  • Vacaciones(有給休暇): 以前は初年度6日でしたが、法改正により初年度から12日の付与が義務付けられました。
  • Prima Vacacional(休暇ボーナス): 有給休暇を取得する際、その期間の給与に加えて25%以上の上乗せ手当が支給されます。 
  • PTU(利益分配金): 企業の年間利益の一部を従業員に分配する制度です。 5月〜6月頃に支給され、企業の業績が良いと月収数ヶ月分になることもあります。
  • IMSS(社会保険)& AFORE(年金): 公的な医療保険と年金制度です。

メキシコで働くと自動的に積み立てられる「AFORE(年金)」ですが、実は日本に完全帰国する際、一定の条件を満たせば還付(解約返金)を受けることが可能です。 数十万円単位で戻ってくることもあるため、必ずチェックしておきましょう!

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メキシコでは法律で定められた法定福利厚生が充実していると思います。 

Aguinaldo(アギナルド / クリスマスボーナス)は法律の最低ラインが給与15日分以上なので、会社の業績が良ければさらに支払われる可能性もあります。

またPTUについては業績が悪い場合には支払う必要がないので、就職先によって変動はします。

法定福利厚生が毎年どれだけもらえるかで年収の振れ幅も変わります。

マレーシアには法律で定められたボーナス支払いのシステムはありませんでした。

年末調整は何かあるとオフィスに行かないといけないので大変だった思い出年末調整は何かあるとオフィスに行かないといけないので大変だった思い出

逆に毎年の年末調整で自分が支払っているジム費用やパソコン代金を控除申請して税金を還付することはできますが、総額でみると、メキシコの法定福利厚生の方が手厚いと思います!

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メキシコでは法律で定められた法定福利厚生が充実していると思います。 

会社による上乗せ福利厚生(Prestaciones Superiores)

日系企業や大手企業では、法定以上の「上乗せ福利厚生」を用意しているケースがほとんどです。

これらが充実していると、実質的な生活費を大きく抑えることができます。

  • Vales de despensa(食料券): スーパーやコンビニで使える電子カード形式の支給です。 毎月1,000〜3,000ペソ程度チャージされることが多く、お酒など嗜好品は購入できませんが、スタバなどでも使用できたり、日用品や食費に充てられるので助かります。インフレ率に合わせて支給額も増額してくれる場合もあります。
  • Fondo de Ahorro(貯蓄ファンド): 給与から一定額を積み立て、同額を会社が上乗せして半年に1回または1年に1回支給してくれる制度です。 強制的に貯金ができる上に、会社が「倍」にしてくれる感覚なので非常にお得です。
  • Seguros de Gastos Médicos Mayores(高額医療保険): 公的なIMSSとは別に、私立の豪華な病院を安価(または無料)で利用できる民間保険です。 治安や医療面に不安があるメキシコでは、この保険の有無が安心感に直結します。

会社独自の福利厚生として、クリスマスギフト、日本からの購入品援助、国際便の費用負担など、目に見えない形で提供される場合もあります。

また毎月の給与やVales de despensa(食料券)は、メキシコ国内のインフレ率に合わせて毎年上昇するのが一般的です。

 

メキシコ現地採用の給料で生活できる?生活費を解説

まず前提として、マレーシアなどの他国でも近年は同じことが言えますが、メキシコも物価の上昇が著しいため、日本よりも物価は高いと思ってください。

そのため住む地域、生活の仕方や家賃等で生活費も大幅に変わります。

メキシコシティなどの大都市圏では、日本と同様に物価が上昇傾向にあり、特に生活コストが高くつく可能性があります。

特に、都心部の便利なロケーションにある賃貸物件を借りるとなると、想定していたよりも遥かに高い家賃を支払うことになるケースも少なくありません。

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そのため、メキシコでの生活費を抑えるための賢い選択肢として、シェアハウスに住む現地採用の方も多いです。

ただし、シェアハウスを選ぶ際は、立地、治安、そして同居人のライフスタイルや衛生観念が自分と合っているかを事前にしっかりと確認することが、快適なメキシコ生活を送るために重要です。

KUROKO
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私も渡航する前は、マレーシアと同じぐらいと思っていたのですが、実際にメキシコで生活してみるとメキシコの方が生活費は上がりました。私が住んでいるアグアスカリエンテスはメキシコシティよりは物価は安いですが、それでも高いと感じることが多いです。

 

月の生活費モデル

メキシコで生活するにはどれぐらいの生活費がかかるか、疑問に思われている方も多いと思います。

前述の通り住むエリア、住居形態等によって大きく数字が変動します。

ここではアグアスカリエンテス、ルームシェアの場合を想定して、単身世帯の生活費のシミュレーションしてみました。

項目金額(ペソ)備考
家賃・共益費5,000ルームシェア、水道光熱費込み
食費(自炊+外食)4,000週1〜2回はローカルフード店で外食
スマホ代2003GB前後のプラン
交通費500Uber・バス代
娯楽・雑費1,000カフェ、日用品等
合計10,700

もしルームシェアではなく単独で賃貸を借りた場合には、上記に+3,000〜5,000ペソが加算されるイメージになります。

食事や趣味などによっても前後するため、最低限かかるお金の目安として参考にしてください。

 

また以下は我が家の夫婦で生活している場合の最低コストの一例です。

項目金額(ペソ)備考
家賃・共益費12,00024時間セキュリティ常駐の戸建て、家具付き
食費(自炊+外食)10,000週1〜2回は外食
光熱費・水道1,000電気、ガス、水道・ネット(スマホを含む)の合計
交通費(ガソリン代)1,000毎月の通勤にも車を使用
娯楽・雑費2,000カフェ、ジム、日用品など
合計26,000

 

メキシコに来た当初は夫のみ働いており、マレーシアの時と比べると、1.5倍ほど物価も高いとわかったときは、正直毎月の生活がどうなるのだろうと不安でした。

現在は夫婦共働きなので、生活に困ることはないですが、メキシコでの生活はお金がかからないと思わないことをお勧めします。

食費は筋トレをしていることもあり、食事量が多いため、一般家庭よりも高くなっている傾向にあると思いますが、総じてスーパーの野菜、卵、お肉などは高いです。

ちょっといい卵で90MXN前後しますちょっといい卵で90MXN前後します

お米は5kg 2,500円前後でカリフォルニア米を購入することができますが、日本米や日本の食品を買おうとすると、日本の2〜3倍の値段で購入することになります。

プロテインなどの嗜好品もメキシコでは1,000ペソを超えることも多く、ライフスタイルでコストの増減幅が大きいと思います。

またアグアスカリエンテスで生活する上で車は欠かせないのですが、車の故障などで突発的に費用が発生する場合もあります。

マレーシアでは電車移動+徒歩で家から色々なところにでかけることができたのですが、それもできないので、自然とコストは上がります。

 

では「貯蓄できるのか?」の疑問について

KUROKO
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結論:条件次第では可能です!

毎月の手取り額が思ったほどでなくても、「クリスマスボーナス(給与15日分〜)」や「貯蓄ファンド」などを貯蓄に回すことができるので、40万〜100万円以上の貯金を作ることも可能です。

毎月の固定費はかかりますが、給料から引かれる税金が少なく、自動積立があるので、毎月の生活費が高くても年間を通してみると思ったより貯蓄が増えていた、なんてケースも珍しくありません。

ただ単身なのか、家族なのか、共働きなのか等でも状況は変わります。現地採用の場合、1人のみの収入で生活するのは給料によっては厳しいとは思います。また車を所有したり、突発的な支出が発生するとカツカツになってしまうこともあるので、メキシコに移住する際には手元にある程度の貯金を持ってくると、余裕が生まれると思います。

 

エリア別の生活費の違い

メキシコはエリアによって家賃相場や生活コストが大きく異なります。

私が現在住んでいるアグアスカリエンテスは比較的物価指数が高すぎない地域と言われています。

家賃はある程度のセキュリティや広さを担保したとしても、9,000MXN前後でも物件を見つけることは可能です。

メキシコシティやケレタロなどの都会になると物価も上がり、家賃も1.5~2倍ほどになることもあります。

求人を見る際に給料だけを見がちですが、会社がどこを拠点にしている、どこに勤務するのかを事前に確認しておかないと、手元に残るお金が想定より少なかった・・・なんてこともあるので気を付けてください。

KUROKO
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メキシコは広いので、日本のように「神奈川から東京に通う」というような県や州を跨いでの通勤は難しい場合がほとんどです。

【他国比較】マレーシアとメキシコの現地採用給料を比べてみた

マレーシアは、日本から現地採用の働き口を探す上で、人気の高い国の一つです。

私自身マレーシアで5年間現地採用として働いていましたが、生活はしやすく、メキシコよりもレストランやショッピングなども充実しているので、困ることはほぼありませんでした。

ただマレーシアの現地採用の求人の多くは、「ボーナス」や「食費補助」などはありません。

生活コストはややマレーシアの方が安いですが、手取りの年収ベースで見るとメキシコの方が収入としては高い傾向にあります。

ここでは、両国で働いた経験をもとに、給料と生活費のリアルを徹底比較します 。

マレーシアとメキシコの給料・生活費比較表

まずは、主要な項目を比較表にまとめました。

比較項目メキシコ現地採用マレーシア現地採用
給料相場(月収)25,000 〜 60,000ペソ8,500 〜 11,000リンギット
手取り額(目安)月収の約75〜80%月収の約72〜85%(居住者)
家賃(単身)4,000ペソ〜10,000ペソ(約4~9万円)2,000リンギット〜(約8万円~)
福利厚生クリスマスボーナス・食料券あり・高額医療保険医療保険・EPF

食費などは生活スタイルによって異なるため、大まかなところだけを比較してみました。

家賃などは大きく変わりませんが、単身世帯ですとマレーシアの方がジムやプールなどがついている広いマンションに住めるので環境はいいとは思います。

会社にもよりますが、福利厚生の部分はメキシコの方が手厚いと言えるでしょう。

実際に2ヶ国で働いて感じた「お金のリアル」

2ヶ国を経験して痛感したのは、「額面の数字以上に、メキシコの方が手元にお金が残りやすい」ということです 。

マレーシアは確かに生活がしやすく、日本食レストランも豊富で日本人には住みやすい国ですが、近年の物価上昇と円安の影響で、現地採用の給料では「贅沢をすると貯金が難しい」という状況になりつつあります。

また前述した通り、ボーナスがない現地採用求人も多いため、年収ベースでみると思ってたより給料は高くなかった、なんてこともあります。

KUROKO
KUROKO
マレーシアの家賃は比較的安いものの、私が住んでいた頃と比較すると、クアラルンプール(KL)などの都市部では約1.5倍に上昇しています。しかしながら、住宅環境に関しては、マレーシアはメキシコよりも優れていると思います。

ただ、マレーシアも昨今の円安の恩恵を受けられるため、現地通貨を稼げば、貯金するだけでお金が増えるような感覚になることもあります。また、定期預金などの税率や、水道代が400円しかかからないなど、最低限の生活コストが非常に低く抑えられる場合もあります。

また日本にも帰りやすい立地、東南アジアへの旅行のしやすさや住宅環境の充実度はメキシコよりも優れている点だと思います。

一方でメキシコは、生活面や治安の面に不安がありながらも、マレーシアより「稼ぎやすい」という点が優位にあると思います。

  • ボーナス制度の充実: マレーシアにはない、法定のクリスマスボーナス(Aguinaldo)や利益分配(PTU)があるので年収ベースで比較すると収入増に繋がります。
  • 食料券(Vales)の存在: 毎月数千ペソ分がスーパーで使えるため、食費が実質的に浮くのは非常に大きく、支給額は税金控除はされません。
  • 住宅のコスパ: マレーシアはマンションが多いですが、メキシコはエリアによっては同額で戸建てに住むことができ、家族やペットがいる方には住みやすいと思います。
  • 日本人が少ない: マレーシアは日本人が多く生活していますが、メキシコは少なく、求人の競争率や上位のポジションの獲得のチャンスもマレーシアより多いと思います。そのため上昇志向がある方、頑張って収入を上げたい方にはメリットが多い環境だと思います。

また職種も様々な職種があり、有給も取得しやすい環境にあるので、短期的に見ればマレーシア、長期的にみるとメキシコの方が経験を積みやすいと思います。

 

現地採用の昇給・キャリアアップで給料は上がる?

「現地採用は使い捨てなのでは?」という不安を抱く方もいるかもしれませんが、現在のメキシコでは実力次第で着実に給料を上げていくことが可能です。

マレーシアでは現地企業への就職が一般的で、実力次第でキャリアアップや昇進が比較的しやすい環境にあります。一方、メキシコの日系企業は日本の会社を縮小したような組織構造になっていることも多く、駐在員が在籍しているケースも多いため、昇進の機会はマレーシアに比べると限定的になる傾向があるようです。

しかしながら、昨今は日本国内の景気悪化もあいまって、駐在員の帰任が増加傾向にあり、給料もある程度保証され、責任感のあるポジションの現地採用求人も増えてきました。

 

現地採用の昇給の実態

メキシコの日系企業における昇給には、主に以下の3つのパターンがあります。

  1. 年次昇給(インフレ考慮): メキシコは日本よりもインフレ率が高いため、インフレ率に合わせて昇給が行われるのが一般的です 。
  2. 転職による給料アップ: 一つの会社に留まるよりも、経験を積んでから別の会社へ「ステップアップ転職」をする方が、一気に月収が10,000ペソ以上跳ね上がるケースもあります 。
  3. 駐在員切り替え(現地採用→駐在員): 非常に稀ですが、現地での実績が認められ、日本の本社採用(駐在員待遇)に切り替わる事例も実際に存在します 。

給料アップに必要なスキルと行動

給料の天井を突き破るためには、単に真面目に働くだけでなく、以下のポイントを意識する必要があります。

  • スペイン語力の継続的な向上: 日常会話レベルから、商談や専門的な通訳ができるレベルへ引き上げることで、希少価値が爆上がりします 。
  • 専門スキルの掛け合わせ: 「事務×IT」「営業×会計」など、自分だけの武器を持つことが、給与交渉における強いカードになります 。
  • AI時代に求められる人材像: 単純な翻訳作業などはAIに代替されつつあります。現地の文化を理解し、人間関係を円滑にする「調整力」や「マネジメント力」を磨くことが、高給取りへの近道です 。

給料交渉で損しないためのポイント

内定をもらう際、提示された金額を鵜呑みにせず、以下の3点は必ず確認しましょう。

  1. Bruto(額面)とNeto(手取り)を必ず確認: 先述の通り、ここを曖昧にすると手取りが2割以上変わってしまいます 。
  2. 福利厚生も含めて総合的に判断: 基本給が少し低くても、食料券や貯蓄ファンド、高額医療保険が充実していれば、実質的な可処分所得は多くなります 。
  3. ペソ払い vs ドル払いの違い: 最近は少なくなりましたが、ドル建てで給与が固定されている場合、為替の変動が生活に直結するため注意が必要です 。

自分で給料交渉をするのが不安な方は、現地の事情に詳しい転職エージェントに間に入ってもらうのが一番確実です。

転職エージェントの詳細は次の記事でも解説しています。

海外駐在員(メキシコ)に転職するには?【海外勤務に強いおススメ転職エージェント6選の紹介】海外駐在員(メキシコ)に転職するために海外勤務に強いおススメ転職エージェント6選を実際にメキシコで10年間駐在員をしている筆者が紹介します。...

また副業もマレーシアと比べてしやすいので、給料+副収入でインカムアップを目指すことも可能です。

マレーシアでも副業は可能ですが、会社によっては禁止している場合もあります。また税金の取り扱いやビザの絡みがメキシコに比べると複雑です。

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私自身今の会社にもはっきりと別の仕事があることも伝えて採用されました。またメキシコには「RESICO」という個人事業主向けの税優遇制度があり、税率も安いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。メキシコ現地採用の給料事情を、私の実体験とマレーシアとの比較を交えて解説してきました。

この記事のまとめ

 

  • 給料相場は月収25,000〜60,000ペソ(約17〜45万円)。
  • 給料だけ見ると余裕は少ないですが、福利厚生やボーナスを含めると年間で見ると貯蓄しやすい仕組みがあります。
  • マレーシアと比較すると、貯蓄のしやすい制度が充実している。
  • スキルアップ次第で、さらなる高年収を目指せる環境がある。

 

毎月の出費は確かに高くなりがちですが、年間を通して思っていたよりお金が溜まった!という棚からぼた餅的なイメージでいるとギャップが少ないと思います。

5~10年ほど前と比較すると生活コストや環境もだいぶ変化しているので、古い情報だけに惑わされないことも大切です。

ですが海外生活・海外就職は冒険だと思って楽しみつつ、自分のスキルを高めていって、稼ぎを増やしたい!と思う方にはいい環境だと思います。

「自分もメキシコで挑戦してみたい!」と感じた方は、まずは第一歩として求人情報をチェックすることから始めてみてください!

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マレーシアで5年勤務した後、現在はメキシコで「現地採用×フリーランス」のWワークを実践中です。海外生活のリアルな情報もSNSでも発信中。 趣味は筋トレで、タフな海外環境を支える体作りが日課。海外旅行も大好きでANAのSFC会員。「人生一度きり」をテーマに楽しく海外で生活しています!