メキシコの治安は危険?駐在11年で強盗にも遭った僕が教える安全対策【2026年最新】

どうも、メキシコ駐在員のフアニートです。
メキシコ駐在11年目、永住権も取得し、今もアグアスカリエンテスで生活しています。
この記事では以下の内容をお伝えします。
- メキシコの犯罪統計【2026年最新版】
- 外務省の地域別・危険レベル一覧
- 日本人が狙われやすい犯罪の種類と手口
- 駐在員フアニートが実際に強盗に遭った体験談
- 主要都市ごとの治安ガイド
- 旅行者・駐在員向けの具体的な防犯対策
- 緊急連絡先と被害時の対処法
メキシコに住んでいる日本人の数は約9,985人(2024年10月時点)。
2024年に在メキシコ日本国大使館に届けられた邦人の犯罪被害は41件です。
決して他人事ではないと思って、最後まで読んでいただきたいです。
ただ、先に結論をお伝えすると──
メキシコの治安は実際どうなの?【2026年最新データ】

「メキシコ=治安が悪い」というイメージは根強いですよね。
実際のところ、データで見るとメキシコの治安は決して良くありません。ただし、「メキシコ全土が危険」というわけでもないのが実情です。
ここでは最新の統計データをもとに、メキシコの治安状況を正確にお伝えします。
メキシコの犯罪統計【最新の数字】
外務省の海外安全情報(2026年2月更新)によると、メキシコの犯罪状況は以下のとおりです。
- 2025年の総犯罪件数:約202万件
- 殺人件数(2025年):20,677件(日本の約19倍)
- 犯罪被害の届出率:わずか約7%(実際の犯罪件数は統計の数倍以上)
殺人件数の推移を見ると、近年は減少傾向にあります。
| 年 | 殺人件数 |
| 2022年 | 27,241件 |
| 2023年 | 26,123件 |
| 2024年 | 26,266件 |
| 2025年 | 20,677件(↓大幅減少) |
2024年10月に就任したシェインバウム大統領が治安対策に力を入れた結果、2025年の殺人件数は前年比で約21%減少しました。
日本人の被害状況
2024年に大使館に届けられた邦人被害は41件でした。
2017年の164件をピークに減少傾向にありますが、軽微な被害は届け出ないケースも多いため、実際の被害件数はこれより多いと考えられます。
| 被害の種類 | 件数 | 割合 |
| 車上ねらい | 14件 | 34.1% |
| 強盗 | 10件 | 24.4% |
| その他(スリ・窃盗等) | 17件 | 41.5% |
発生地域別ではグアナファト州が16件で最も多く、次いでメキシコ市が7件です。
【地域別】メキシコの危険レベル一覧【2026年最新】

メキシコの治安は地域によって大きく異なります。
外務省は地域ごとに「危険レベル」を設定しており、これを確認することがメキシコ渡航の第一歩です。
外務省の危険レベルとは?
- レベル3:渡航中止勧告 → すべての渡航を控えるべき
- レベル2:不要不急の渡航中止 → 観光など不要不急の渡航は控えるべき
- レベル1:十分注意 → 渡航は可能だが、十分な注意が必要
レベル3(渡航中止勧告)の地域
| 地域 | 主な理由 |
| ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺 | 武装集団・犯罪組織の抗争が頻発。2024年に市長が就任直後に殺害される事件も発生。 |
レベル2(不要不急の渡航中止)の地域
| 地域 | 主な理由 |
| シナロア州 | 麻薬カルテルの内部抗争が激化。2024年に危険レベル引き上げ。 |
| グアナファト州南部(セラヤ市・サラマンカ市) | 犯罪組織間の覇権争いによる殺人事件・銃撃戦が頻発。 |
| コリマ州 | 犯罪組織の活動が活発。 |
| サカテカス州 | 複数の犯罪組織が勢力争い。 |
| チワワ州フアレス市 | 2024年の殺人件数が市内で900件超。 |
| バハ・カリフォルニア州ティファナ市 | 2024年の殺人1,754件、強盗3,572件。 |
| ミチョアカン州(一部地域除く) | 自警団と犯罪組織の抗争。 |
| タマウリパス州(米国国境の一部) | 犯罪組織の拠点。 |
レベル1(十分注意)の地域
日本人旅行者に人気の観光地を含む多くの地域はレベル1に設定されています。
| 主な地域 | 補足 |
| メキシコシティ | 首都。観光地は比較的安全だがスリ・強盗に注意。 |
| キンタナ・ロー州(カンクン) | リゾートホテルゾーンは比較的安全。 |
| グアナファト州(南部除く) | 日系企業集中エリア。世界遺産の街。 |
| アグアスカリエンテス州 | 日系企業が多く進出。比較的治安良好。 |
| ケレタロ州 | 駐在員が多く居住。治安は比較的安定。 |
| オアハカ州 | 人気観光地だが夜間の単独行動は避ける。 |
| ハリスコ州(グアダラハラ) | 観光地は警察が巡回。日没後は注意。 |
メキシコで多い犯罪の種類と手口【日本人が狙われやすいもの】

メキシコで日本人が巻き込まれやすい犯罪を、実際の被害事例をもとに解説します。
①強盗(路上強盗・車両強盗)
2024年の邦人被害10件中、8件でけん銃が使用されています。
- 路上を歩いているときに後ろから近づき、銃やナイフを突きつけて所持品を奪う
- 車で走行中に前方を塞がれ、武装した犯人が降りてくる
- 駐車場で車のトランクを開けている隙に、バッグを奪い逃走する
特に高速道路45D(グアナファト~ケレタロ間)での車両強盗は昼夜・国籍を問わず多発しています。
45D号線沿いの車両強盗は全然なくなりませんね…セラヤ⇄ケレタロ間の高速道路でまた発生…
今回は減速しただけで銃撃されたとのことで、怖すぎます…車が防弾仕様で助かった模様です。 pic.twitter.com/VQcDy3q5tM— フアニート🇲🇽メキシコ駐在ラボ (@Juanito_agsmx) September 26, 2025
②車上ねらい
2024年の邦人被害で最も多かった犯罪です(14件、34.1%)。
手口としては、駐車中の車の窓ガラスを割って車内の荷物を盗むケースが大半です。
③スリ・ひったくり・置引き
観光地や公共交通機関で最も発生しやすい犯罪です。
- 「鞄が空いてますよ」「服が汚れてますよ」と声をかけて注意をそらし、仲間が盗む
- 混雑した地下鉄やバスの中で、気づかないうちにポケットや鞄から抜き取る
- レストランで椅子の背にかけたバッグを持ち去る
④短時間誘拐(特急誘拐)
流しのタクシーに乗った際に、ATMを連れ回されて現金を引き出させられるという手口です。
メキシコ特有の犯罪で、短期旅行者や駐在員にとって高いリスクとなっています。
⑤タクシー関連犯罪・ぼったくり
流しのタクシー(リブレ)の運転手が犯罪に関与しているケースが多発しています。
強盗だけでなく、観光客に対するぼったくり(メーターを使わない、遠回りする等)も日常的に発生します。
- Uber:料金が事前に確定。車両情報・ドライバー情報が記録される。
- Didi:メキシコで人気の配車アプリ。使い方はUberとほぼ同じ。
- ホテル手配のタクシー:ホテルに依頼して呼んでもらうのも安全。
【実体験】駐在員フアニートの被害体験談
ここからは僕自身の体験を話します。
スーパーの駐車場で強盗に遭った話(メキシコ生活1年目)

これは僕のメキシコ生活1年目に起こったことでした。
仕事の帰りにスーパーマーケットへ寄って、車のトランクの整理をしていました。
その時に肩にビジネスバッグを引っ掛けて、まわりを特に気にせず、整理に必死になっていました。
すると突然、後ろから2人組の大柄のメキシコ人に囲まれて、バッグを強奪されました。
二人組はそのまま車に乗って逃げました。
この時、抵抗したり、大声をあげたりすると危害を加えられることがあると理解していたので無抵抗で犯人が逃げる様を見ていました。
今考えると──
自分が悪かったですね…
カバンの中にはiPhone、財布、パスポート、仕事用パソコン、ビザ、運転免許証、手帳などが入っていました。
生活に必要なもの全部を一気に失いました。
落胆して被害届と盗難届を発行しに警察署へ行きました。
海外保険でお金は30万円戻ってきましたが、精神的ダメージは大きかったです。
パスポートやビザの再発行手続きだけでも数週間かかりました。
今までヨーロッパやアメリカ、中国と色々な国に出張や旅行に行って、海外での生活に慣れていた僕にとってはいい教訓になりました。
交通事故に2回遭った話

実際には2回おかまをほられました。
2回共、信号待ちをしていて車の後ろから追突されました。
事情を聴くと…
メキシコでは走行している車の約50%が保険未加入であると言われています。
したがって運悪く無保険車に自分の車を当てられた場合、自身の車両保険を使って修理せざるを得ないです。
僕は運がめちゃくちゃ良く、2回とも相手の保険を使って修理をしてもらいました。
不幸中の幸いです。
ただし、現場検証で最低でも2時間は必要です。
警察と保険会社の到着を待って、現場検証を行い、保険請求の手続きが完了したら解散。
待たされまくるので、車両保険への加入と、事故時は気長に対応する心構えが大事です。
体験から学んだこと
- 強盗に遭った1年目以降、防犯対策を徹底したら被害ゼロ
- 対策を怠ると被害に遭う。対策をすれば防げる。
- メキシコは「正しく恐れる」ことが大事
主要都市・エリア別の治安ガイド

「自分が行く場所は安全なのか?」が最も気になるポイントだと思います。
ここでは主要都市ごとの治安状況を、駐在員としての肌感覚も交えて解説します。
メキシコシティ
危険レベル:1(十分注意)
メキシコの首都であり、最大の都市です。
殺人や強盗は年々減少傾向にありますが、それでもメキシコ政府によると市内で発生する犯罪は1日あたり約640件とされています。
- 比較的安全:ポランコ地区、コンデサ地区、ソナ・ロサ、コヨアカン
- 絶対に行ってはいけない:テピート地区(麻薬関連の凶悪事件が多発)
- 注意:地下鉄でのスリが多い。特にラッシュ時。
- 補足:標高約2,240mのため高山病にも注意
カンクン(キンタナ・ロー州)
危険レベル:1(十分注意)
世界有数のビーチリゾートで、日本人観光客にも大人気のエリアです。
リゾートホテルが立ち並ぶ「ホテルゾーン」は警備が手厚く、比較的安全です。
ただし、ダウンタウンに出ると治安レベルが変わるので、夜間の外出は控えましょう。
グアナファト
危険レベル:1(十分注意)※南部はレベル2
カラフルな街並みが世界遺産に登録されている、メキシコ屈指の観光都市です。
観光エリアの中心部は夜でもライトアップされて観光客や音楽団で賑わいますが、路地裏や地下道には入らないようにしましょう。
アグアスカリエンテス
危険レベル:発出なし(周辺州よりも安全)
僕が11年間住んでいる街です。
日系企業が多く進出しており、日産やメキシコ日本商工会議所の拠点もあります。
ただし「比較的安全」というだけで、日本と同じ感覚で過ごしてはいけません。
- 車上ねらいは発生している。車内に荷物を置いて離れない。
- 夜間は車かUberで移動。徒歩は避ける。
- セキュリティ付きの住宅地に住むのが基本。
その他の主要都市
| 都市 | 危険レベル | ポイント |
| ケレタロ | レベル1 | 駐在員が多く居住。守衛付き住宅地が充実。日系・韓国系企業が多い。 |
| グアダラハラ | レベル1 | メキシコ第2の都市。観光地は警察巡回あり。日没後は人通りが減少。 |
| オアハカ | レベル1 | 独自の文化・食が人気。2025年の邦人強盗傷害事件あり。夜間の単独行動は危険。 |
| サン・ミゲル・デ・アジェンデ | レベル1 | 芸術の街。外国人移住者が多く、観光地の治安は比較的安定。 |
メキシコで安全に過ごすための防犯対策

安全確保の3原則
まず、すべての基本となる3つの原則を頭に叩き込んでください。
① 常に用心を怠らない
② 自分の行動を予測されない
③ 目立つような服装・振る舞いをしない
① 常に用心を怠らない
外出時は常に周囲を意識してください。スマートフォンを見ながら歩く、イヤホンで音楽を聴きながら歩くといった行動は「私は無防備です」と宣言しているようなものです。
② 自分の行動を予測されない
毎日同じ時間に、同じルートで通勤していると、犯罪者にパターンを把握されて誘拐や強盗のターゲットにされやすくなります。
③ 目立つような服装・振る舞いをしない
最新のiPhone、高級腕時計、ブランド品を身につけていると、犯罪者に「この人は金を持っている」と判断されます。
現地の生活に溶け込んだ服装を心がけましょう。
外出時の防犯対策
- クレジットカードや銀行カードは必要最低限だけ持ち歩く
- 強盗用に捨て財布を用意する(1,000〜2,000ペソ入り)
- 暗くなってからは歩いて外出しない
- イヤホンをしながら外を歩かない
- 外でスマートフォンを使わない(iPhoneを持っている=お金を持っていると判断される)
- 見知らぬ人に話しかけられたときは周囲を警戒する
- ブランド品・高級腕時計・貴金属は身につけない
- バッグは体の前で持ち、ファスナーを閉める
車に関する防犯対策
- 流しのタクシーには絶対に乗らない。Uber or Didiを使う。
- 安全運転を心がける。速度違反は絶対しない。
- 車内にパソコンや高価なものを置いて駐車しない(トランク内も不可)
- 信号待ちの時は車間距離を出来るだけとって、脱出できるスペースを確保
- 車両保険には必ず加入する(約50%が保険未加入の国)
- 夕暮れ以降のガソリンスタンドでの給油は避ける(給油中は逃げられない)
- 高速道路45D(グアナファト〜ケレタロ間)は特に警戒する
旅行者向けの防犯対策
メキシコ旅行を計画している方は、以下の対策を必ず実行してください。
- 海外旅行保険に必ず加入する(僕は保険のおかげで30万円戻ってきた)
- 外務省の「たびレジ」に登録する(最新の安全情報がメールで届く)
- パスポートのコピーを紙+クラウドで保存
- 緊急連絡先をスマートフォンに登録
- 目的地までの道順を事前に頭に入れておく(外でスマホを見ない工夫)
- 宿泊はセキュリティの整ったホテルを選ぶ
- 移動はUberか、ホテル手配のタクシーを使う
- パスポートの原本はホテルの金庫に保管。コピーを持ち歩く。
- 夜21時以降は出歩かない
- 人気のない路地裏には入らない
駐在員・長期滞在者向けの防犯対策
- 在留届を必ず大使館に提出する
- 通勤ルートを定期的に変える
- 住居はガードマン付き住宅地を選ぶ
- 海外駐在員保険の補償内容を確認する
- 大使館・総領事館からの安全情報メールに注意を払う
- 家族帯同の場合、家族にも防犯意識を共有する
- 日本人コミュニティの情報網を活用する(被害情報の共有がある)
万が一被害に遭ったら?緊急連絡先と対処法

どれだけ対策していても、100%犯罪を防ぐことはできません。
万が一の時に備えて、緊急連絡先と対処法を必ず頭に入れておいてください。
緊急連絡先一覧
| 連絡先 | 番号 |
| 緊急通報ダイヤル(警察・消防・救急) | 911 |
| 犯罪告発ダイヤル(強盗・恐喝・麻薬密売の被害告発) | 089 |
| 誘拐通報ダイヤル | 088 |
| Japan Desk(日本語対応・グアナファト州) | 01(800)976-7486 |
| 在メキシコ日本国大使館 | (52-55)5211-0028 |
被害に遭った時の対処法
- 身の安全を確保する(強盗に遭ったら絶対に抵抗しない)
- 911に通報する(英語が通じない場合もあるのでスペイン語のフレーズを覚えておく)
- 警察に被害届を提出する(保険請求に必要)
- 大使館・総領事館に連絡する
- 海外保険会社に連絡する
- パスポート盗難の場合は大使館で再発行手続き
- クレジットカード盗難の場合はカード会社に連絡して停止
・「助けて!」= ¡Ayuda!(アユーダ)
・「強盗です!」= ¡Robo!(ロボ)
・「警察を呼んでください」= Llame a la policía(ジャメ ア ラ ポリシア)
事前にやっておくべき準備
まとめ:メキシコの治安は「正しく恐れる」ことが大事
最後まで読んでいただきありがとうございます。
メキシコ駐在11年目の僕の結論はこうです。
- メキシコの治安は地域によって大きく異なる。外務省の危険レベルを必ず確認する。
- 2025年の殺人件数は20,677件で減少傾向だが、日本の約19倍。油断は禁物。
- 日本人被害で最も多いのは車上ねらいと強盗。
- 強盗に遭ったら絶対に抵抗しない。命が最優先。
- 安全確保の3原則:①用心を怠らない ②行動を予測されない ③目立たない
- 流しのタクシーには絶対乗らない。Uber or Didi。
- 捨て財布を持ち歩く。海外保険に必ず加入する。
- 緊急通報は911。日本語対応のJapan Deskは01(800)976-7486。
メキシコは治安面でリスクがあるのは事実です。
でも、正しい情報を持ち、適切な対策を取れば、メキシコの素晴らしい文化、食、人の温かさを存分に楽しめます。
11年間なんとか無事に生きているので、それなりの対策を取れているのでは?と思ってます。
メキシコに旅行される方、これから駐在される方の手助けになれれば嬉しいです!
それでは。
Adiós













