【体験談】日本に帰国してからメキシコ年金(AFORE)43万ペソを還付できた話|40歳手前・Carnitas大好きManさんのケース

どうも、メキシコ駐在員のフアニートです。
年金還付を検討している人が一番不安に感じるのは、この2点だと思います。
そこで今回は、日本に本帰国したあとにメキシコ駐在ラボのサポートを利用して、AFORE・INFONAVITの還付に成功されたCarnitas大好きManさん(仮名・本人のご希望です)のケースを、契約から着金までの実際の流れと金額をもとにご紹介します。
うまくいった話だけでなく、送金の段階でつまずいた点も正直に書いています。これから手続きする人が同じところで止まらないように、対策もあわせてまとめました。
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Carnitas大好きManさんはどんな人?

| 仮名 | Carnitas大好きMan |
|---|---|
| 年齢・性別 | 30代後半・男性 |
| 職種 | 駐在員(技術職・エンジニア) |
| 家族構成 | 既婚 |
| メキシコ就労期間 | 約4年間 |
| 加入AFORE | XXI Banorte |
| 相談時の状況 | 日本に本帰国済み(帰国から1年)。 年金の存在は知っていたが「日本からは無理」と思っていた |
| 受取口座 | 日本の本人名義口座(米ドル建てで着金) |
前回ご紹介したPepeさん(メキシコ→アメリカ転勤)のケースとは違い、Carnitas大好きManさんはすでに日本に本帰国してからの手続きです。
なぜ依頼を決めたのか

Carnitas大好きManさんは、メキシコで働いていたときからAFORE(年金)の存在自体は知っていました。
ただ、「まだ40歳手前だし、日本に帰ってきてしまった自分には関係ない」と思っていたそうです。
きっかけは、筆者との会話で「日本にいながら遠隔で手続きできる」と知ったこと。
【Carnitas大好きManさんが依頼前に気にしていたこと】
- 日本に帰国してからでも、本当に手続きできるのか
- 60歳以下でも受け取れるのか
- メキシコに戻らないといけないのか
- スペイン語の書類や面談を自分でこなせるのか
結論から言うと、この4つはすべて「問題なし」でした。理由はメインの解説記事で説明している2020年の労働判例にあります。外国人労働者が母国に永久帰国する場合、年齢に関係なくAFORE・INFONAVITの全額還付を受ける権利が認められています。
Carnitas大好きManさんからのお礼メッセージ

還付完了後、Carnitas大好きManさんからメールでお礼のメッセージをいただきました。
Carnitas大好きManさんのタイムライン|契約から着金まで約12ヵ月

まずは全体の流れを1枚にまとめました。
日本にいながら、契約書に電子署名。メキシコへの渡航なし。
・2025年11月:東京のメキシコ大使館で委任状に署名
提携のスペイン語通訳が同行。本人が出向いたのはこの1回だけ。
・2025年12月〜2026年4月:訴訟・各種手続き
弁護士チームが連邦労働裁判所に訴状を提出。
この間にウェブ面談(通訳付き)が1〜2回。あとは待つだけ。
・2026年5月:勝訴判決
AFORE・INFONAVITの全額返還を命じる判決。
・2026年5〜6月:資金回収
INFONAVITからは振込、AFOREからは小切手で、弁護士事務所が資金を回収。
・2026年8月:海外送金 → 2026年9月:着金
日本の本人名義口座に米ドル建てで着金。
Carnitas大好きManさんの回収結果|手元にいくら残った?

読者の方が一番知りたいところだと思うので、金額をそのまま出します。
| AFORE回収額 | 約27万ペソ(今回は税金の源泉徴収なし) |
|---|---|
| INFONAVIT回収額 | 約17万ペソ(法律上非課税) |
| 合計回収額 | 約43万ペソ(判決時の見込みより約1万ペソ増) |
| 費用(弁護士費用+着手金+サービス費用/税込) | 約14万ペソ(回収額の約3割) |
| 最終手取り額 | 約29万ペソ(約1.7万米ドル ≒ 約230万円) |
※1MXN=8円で計算した参考値です。送金時にペソ→米ドルに換算されるため、円換算額は為替によって変わります。
お金の流れは全部「明細付き」で届く
「本当に戻ってくるのか」という不安に対する一番の答えは、お金の流れがすべて書類で残ることだと思います。
① 判決関連の書類
AFOREが裁判所に提出した小切手の写し、INFONAVITからの支払通知書
② 弁護士事務所からの精算明細(メール)
回収総額 → 弁護士費用 → サービス費用 → 送金額まで、1ペソ単位で内訳を記載
③ 海外送金の確認書
送金額(米ドル)、送金日、受取口座を記載した送金確認書
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正直に書きます|今回のケースで大変だった「送金の壁」

判決までは順調でした。時間がかかったのは、回収したお金を日本に送る段階です。
ここは他の解説記事にはほとんど書かれていない部分なので、これから手続きする人のために、つまずいた点と対策をそのまま書きます。
① 年金の還付金は「本人名義」の口座にしか送れない
メキシコ側の金融機関のルールで、年金の資金は名義人本人の口座にしか送金できません。配偶者や家族の口座は、たとえ本人が書面で指示しても不可です。
Carnitas大好きManさんのケースでも、受取口座の調整のなかでこのルールに一度引っかかり、数週間のロスになりました。
② 受取口座は「中継銀行がいらない銀行」がスムーズ
海外からの送金を受け取るとき、ゆうちょ銀行や一部のネット銀行は中継銀行(コルレス銀行)を経由する必要があります。
ところが、メキシコ側の送金元の金融機関によっては、中継銀行を挟む送金を扱えないことがあります。Carnitas大好きManさんのケースでは、受取銀行の変更を検討する必要が出て、ここでも時間がかかりました。
③ 名前の本人確認に時間がかかることがある
海外送金では、送金元の銀行が受取人の名前を国際的な監視リストと自動照合します。
よくある名前の場合、同姓同名の別人と一致してしまい、審査が止まることがあります。Carnitas大好きManさんのケースでもこれが起き、パスポートなどで「別人である」ことを確認してもらうまで時間がかかりました。
④ 日本の銀行から「送金目的」の確認が来る
着金の直前に、日本側の銀行から「送金人との関係」「送金の目的」「取引の根拠となる資料」を確認するメールが届きました。
これはマネーロンダリング防止のための通常の手続きで、Carnitas大好きManさんは以下の書類を提出して数営業日で着金しました。
- 弁護士事務所との契約書
- 海外送金の確認書
- 弁護士事務所からの精算明細メール
- 判決関連の書類(AFOREの小切手の写し、INFONAVITの支払通知)
このケースから学べる3つのポイント

① 日本に帰国後・30代後半でも還付できる
年齢も居住地も問題なし。放置している間に運用益で残高が増えていることも多い。
② 本人がやることは「署名・大使館1回・ウェブ面談」だけ
メキシコへの渡航も、出廷も不要。スペイン語も不要。
③ 受取口座は「本人名義のメガバンク」を先に用意しておく
家族名義は不可。ゆうちょ・ネット銀行は送金元の都合で使えないことがある。ここを先に整えておけば、判決から着金までの期間を大きく短縮できる。
まとめ|「本当に戻ってくるのか」への答え

Carnitas大好きManさんのケースをまとめると、こうなります。
- 日本に本帰国したあと、30代後半で手続き開始
- 本人が動いたのは署名・大使館1回・ウェブ面談のみ
- 契約から判決まで約9ヵ月、着金まで約12ヵ月
- 回収額約43万ペソ、費用約3割、手取り約29万ペソ(約230万円)
- お金の流れは判決書・小切手・精算明細・送金確認書ですべて書類に残る
「日本に帰ってきたからもう無理」「40歳前だからまだ関係ない」と思っている方は、一度ご自身のAFORE残高を確認してみてください。
残高の確認方法はメインの解説記事にまとめています。残高がわかれば、概算のお見積りも可能です。













