どうも、メキシコ駐在員のフアニートです。
2016年からメキシコに赴任して今年で9年目になりました。
駐在員としては比較的長く滞在しているほうです。
こんな僕ですが、駐在期間が長くなっている理由としては後任者がいないことです。
メキシコと聞けば治安が悪いイメージが先行してしまい、
積極的にメキシコ駐在を希望する人が少ないかと思います。
長年、メキシコにいる僕としてはメキシコ駐在を圧倒的におススメします。
決してメリットだらけではありませんが、僕の体験談を通して魅力を伝えますので
チャンスがあればぜひ手を挙げて欲しいです。
メキシコ駐在のメリット
ここではメキシコ駐在のメリットについて解説します。
自分の体験談とメキシコに住んでいる駐在員仲間から聞いた話の両面からお話します。
JTC(Japanese traditional company・日本の伝統的な大企業)なら
手厚い給与+福利厚生は間違いなしです。
年収が日本で働いている時の約2倍になる
これは海外駐在員として働く一番のメリットかと思います。
各種手当含むを含みますが、単純に年収500万円の人なら年収1,000万円程になります。
給与の内容としては下記となります。
国内給与
海外駐在員であっても日本の親会社→現地子会社に
出向しているだけで日本の親会社に在籍しています。
上記の理由で国内分の給与は日本の口座へ支払われることになります。
企業にもよりますが、日本で働いている時と比較して支給金額は60%~80%となります。
海外給与
こちらはメキシコの子会社で支給される給与です。
為替レートによるリスクもありますが、これは企業によってカバーされます。
一般的にはメキシコ銀行の為替レートを基準として
前年度からのレート変動が±10%以上あった際は、現地消費者物価指数の変動などを
参考にして給与が再検討されます。
危険(ハードシップ)手当
駐在する国の危険度に応じて手当の有無が変わります。
その国の治安状況、衛生状況に応じて支給額を設定されます。
企業によって異なりますが、自分なりに調べた結果、
メキシコで3万円~10万円/月が支給されます。
海外住宅手当
会社が子会社へ出向を命じているのでこれも会社が負担するケースが多いです。
5万円~20万円/月が給与に追加されます。
住宅の費用については全額負担する会社が多いようです。
つまり家賃無しで生活できます。
帯同家族手当
これは日本で働いている時も支給されている場合が多いですが、
海外駐在員としても同様に支給されます。
メキシコで家族帯同となると日本より支給額がアップするケースが多いです。
公共料金(通信)手当
これは企業によって規定は違います。
家のガス、水道、電気、共益費などが支給される企業もあります。
その他手当
- 現地で乗る車の支給
- 携帯代
- 帯同家族の交通費
- 着任、帰任手当(引っ越しに伴う家具などの補填)
語学力がアップする
個人的には語学力が向上するのは一番のメリットと考えています。
メキシコの公用語はスペイン語です。
スペイン語を母語とする話者は約4億2千万人います。
これは母語人口でいうと世界第三位です。
1位:中国語 … 13億7,000万人
2位:英語 … 5億3,000万人
3位:スペイン語 … 4億2,000万人
企業によっては語学学校の費用なども支給するケースもあります。
(現地の言葉が使えると、ビジネスチャンスやマネジメントも飛躍的に向上しますからね。)
僕は大学時代にスペイン語を専攻していたので語学力を上げる
願ってもない大チャンスでした。
駐在期間中の語学力アップは帰任後の転職やキャリアアップに多いに役立ちます。
と付け加えるだけでその説得力は増します。
僕の元上司も語学学校に通い詰め、スペイン語をビジネスレベルまで
レベルアップさせました。これに関してはスゴいの一言です。
メキシコ人部下達との関係も良好で、仕事も上手く回ってました。
スペイン語を勉強すべき理由についての記事はこちら👇👇
世界遺産が多く、旅行の選択肢が多い
メキシコ駐在員の楽しみと言えば間違いなく「旅行」です。
今はコロナ過で気軽に行くことはできませんが、赴任当初はこれを楽しみに仕事を頑張ってました。
✨カラフルな街並み
🏖透き通ったカリブ海
☀️太陽のピラミッド
🏜白い砂漠嘘みたいだろ?
これ全部、メキシコなんだぜ…
綺麗な景色してるだろ… pic.twitter.com/C5EbSZDxNk— フアニート🇲🇽メキシコ駐在ラボ (@Juanito_agsmx) April 18, 2022
実際に写真を見てもらったほうが、メキシコの魅力が伝わるかと思います。
僕が旅行で行った場所の一部です。
世界遺産のグアナファト「宝石箱をひっくり返したような町」
世界遺産の古代都市テオティワカン
リゾート地「カンクン」の透き通った青い海
コアウイラ州のクワトロシエネガス・Las dunas de yeso(ラス・ドゥーナス・デ・イェソ)(自然保護区)
メキシコ料理が美味しい
間違いなくメキシコ料理はウマいです。
タコス、ブリトー、ポソレ、メヌード、ワカモレ、ビール、テキーラ
これは裏返せばデメリットにもなり得ます。
太る、健康に良くない、生活習慣病のもとになる。
日本人とメキシコ人はDNAが違います。
やはり各々の国の料理が一番体に合うでしょう。
メキシコ駐在のデメリット
ここではメキシコ駐在のデメリットについて解説します。
自分の長年の体験談からお話します。
メキシコで働いている人は共感できる内容になると思います。
日本から遠い
僕は関西に住んでいるのですが、自宅からアグアスカリエンテスまで移動するとなると
Door to Doorで24時間掛かります。
大阪空港→成田空港→メキシコシティ→アグアスカリエンテス
又は
大阪空港→羽田空港→ダラス(アメリカ)→アグアスカリエンテス
最低でも3回の乗り継ぎが必要です。
僕は映画とか音楽とか考え事ができる+移動中にマイルが貯まるのが
嬉しくて終始ニヤニヤしながら移動しているので
移動が大好き?ですが、公共交通機関での移動が嫌いな人にとっては
大きなデメリットになるかと思います。
また何と言っても冠婚葬祭の大事な時に家族+友達に会えないのが
一番辛いです。
親友の結婚式に行けないとなった時はメキシコで涙流しました。
一番大事な人に大事なイベントに参加できない。
これは本当にキツいです。
時差がある(日本から-14時間 又は -15時間)
これは仕事面です。
メキシコの定時が終わってすぐに日本の定時が始まります。
社畜精神が植え付けられた僕にとってはメキシコの定時後も電話・メール対応します。
日本から打ち合わせをしたいと言われたら確実にメキシコ時間の午後6時以降
の開催になります。
多数決で必ず負けて日本時間に合わせないといけないですからね。
定時後は仕事の対応をしないなど自分ルールがある人は気にならないでしょう。
仕事・プライベートの切替えが上手な人は気にすることのないデメリットかと思います。
治安が悪い
アグアスカリエンテスは比較的、治安が良く夜も出歩いたり出来ます。
しかし、治安の悪い都市やエリアだと気軽に外を歩けないなどの話を聞きます。
僕は実際に強盗に遭ったことがあります。
メキシコ赴任1年目にカバンを取られてその中に、iPhone、財布、パスポート
仕事用パソコン、ビザ、運転免許証、手帳など大事なモノを全部取られて
落胆して警察署へ行きました。盗難届はもらいましたが、
もちろん見つかりませんでした。
大事なモノを全て取られたので日本に一時帰国のお願いをしましたが、
一週間以内に仕事用パソコンが日本からメキシコへ送られてきて、
「任務続行して下さい。」と言われました。
本当にあった怖い話です。
本物のブラック企業と思いました。
当時はマジで悲しかったですが、今では笑いのネタになります。
メキシコの治安についての記事はこちら👇👇
インフラが弱い+生活面で苦労する
日本と比較すると、とにかくインフラが弱いです。
停電、断水は日常的に発生します。
停電の日の夜はアロマキャンドルを焚いてNetflixを見て「ロマンチックだね💗」
断水の時はシャワー浴びれないのでギャツビーの
ボディペーパー(アイスフルーティの香り)で体を拭いて
「キャンプみたいだね💗」
これぐらいのメンタルがないとやっていけないです。
また生活面で苦労することはたくさんあります。
特に業者さんが時間を守らないことはキツいですね。
インターネットの配線・開通作業だけでも時間通りに来たことは無いです。
ドタキャンは良いほうで、こちらから連絡しなければ、平気で来ないことなんて
ザラにあります。
インターネット中毒の僕としてはイライラしてしまいました。
そして僕は生粋の日本のバラエティ、エンタメ、アニメ好きです。
実は海外から日本の動画配信サイトへはアクセスが規制されています。
メキシコに来たとき、めちゃくちゃビックリしました。
今はVPNサービスを利用して日本のバラエティを楽しんでいます。
VPNサービスを利用して日本のテレビや動画を見たい人はこちらの記事を参考にして下さい。
あとメキシコ中央高原地帯は乾燥が酷いです。
肌荒れ、ニキビに悩まされまくってます。慣れることはありません。
何か解決方法があれば、教えて欲しいです。
僕がメキシコ駐在をおススメする理由
- 語学力が向上して社内での評価UP。
- 転職市場で求められる人材になった。
- 年収アップによって資産が増える。
- 日本の働き方に疑問を持つことが出来た。(価値観が大きく変わった。)
3番はちゃんと節約して、生活水準を上げなかった場合のみです。
日本の会社勤務→海外駐在員になると給与が爆上がりします。
そのまま生活水準を上げてしまっては生活が苦しいだけですよね?
また4番は僕にとって一番のメリットだと感じてます。
僕はこのメキシコ駐在期間の7年間で確実に価値観が変わりました。
日本にいたころは2時間も電車に揺られて会社に行って鬼のように仕事をして
また2時間も電車に揺られて帰る。
疲れて電車の中で寝る。
帰ってからは疲れすぎて頭も働かないのでスマホゲームするしYoutubeも見る。
残業は当たり前にする。なんなら…
こんな考えの管理職は多かったです。
そして僕もこんな働き方は当たり前と思ってました。
しかし、メキシコに来て働き方について180度考えが変わりました。
メキシコではこんな働き方をします。
- 定時に来て定時に帰る。
- 家族と友達の時間を1番大切にする。
- 待遇が少しでも良いオファーがあれば、次の日に転職する。
- 辛いことは我慢しない。今日という日を存分に味わい、人生を楽しむ。
僕は衝撃を受けました。
日本でしか働いたことが無かったからです。
それから僕は…
こんな風に考えることができました。
これが人間として、一番幸せな生き方ですよね。
みなさんも一度、日本を飛び出て、働いてみて、人生の糧にして欲しいと思います。
日本のサラリーマンで少しでも海外駐在として働くことに
抵抗を持っている人々の後押しになれば嬉しいです。
海外駐在員(メキシコ)へ転職するなら
また「海外駐在員になりたい」と思う人は転職を検討してはいかがでしょうか?
転職エージェントを使えば、海外転職の非公開求人などを紹介してもらえるのでおススメです。
詳細は以下の記事で解説しています。
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それでは。
Adiós