どうも、メキシコ駐在員のフアニートです。
今回はメキシコに来たばかりのメキシコ駐在員やメキシコで働く日本人たちにメキシコ人たちと上手に働く方法について書いていきたいと思います。
僕はメキシコで現地法人を立ち上げてから今年で7年目となります。
メキシコ駐在についての記事は以下となります。
肩書としては会社のマネージャーでマネジメント&セールスを担っています。
会社の規模は毎年、大きくなりオペレーションも上手く行っていると自負しております。
従業員の離職率もそれなりに低いです。
異国でビジネスを成功させようと思うとその国の文化やビジネスの方法などを理解する必要がります。
今回は僕が7年間で学んだメキシコ人たちと上手に仕事をする方法について解説します。
完璧じゃなくていいからスペイン語で話す
いきなり難しいですね!笑 しかもめちゃくちゃ基本的!!ww
少し厳しいことを言うかもしれませんが、、、
これは語学ができるとかできないとかの問題ではなくその人のやる気の問題だと思います。
例えば、自分が日本で働いていて、人事異動で上司がいきなりアメリカ人になったとします。
部下の自分が英語が苦手なのにも関わらず、その上司がひたすら英語で話しかけてきたら、聞き取るのにも精一杯だし、とにかく気を使って疲れますよね?心なんて開けません。
でも、もしそのアメリカ人上司がメインを日本語(完璧ではない)と少しだけ英語で補足をするように話かけてきたら……
自然とこうなるはずです。母国語で話しかけられて嫌な人なんか基本的に居ないです。
まずは少しずつ片言でいいので覚えたスペイン語でコミュニケーションを取るようにしましょう。
片言でもメキシコ人たちは理解しようとしてくれます。
英語も良いですが、やっぱり母国語のスペイン語で話しかけられたら笑顔がこぼれます。
せっかくメキシコに赴任になったので語学などのポータブルスキルは積極的に学んで是非とも日本に持ち帰りましょう。
帰国後も昇格や転職に必ず役に立つはずです。
人前で叱ったり、怒鳴ったりしない
人前で叱ったり、怒鳴ったりするのは日本だけの慣習です。
これは日本のマネジメント職の人たちがやりがちなミスです。
ネガティブなフィードバックや改善点を伝えるのが必要な時は個室や会議室に呼んでから行いましょう。
メキシコ人に対して人前で怒鳴ったり、叱ったりすることは避けるべきです。
メキシコ人はオープンな性格とは反対に、一度、乱れてしまった人間関係を自分たちで修正するのは苦手です。
最悪の場合はそれがキッカケで退職や転職をしてしまう人もいます。
モチベーションを保ちつつ、長く働いてもらいたい場合はこれを意識しましょう。
円滑に仕事を進めたい時、何かをお願いするときなどは「褒めること」から始めましょう。
褒められて嫌な気持ちになる人は日本人でもいないですよね?
日本人の間だけで情報共有しない
これも日本人マネジメント層がやりがちです。
案件の進捗状況など、メキシコ人たちも気になっています。
本社からの指示や顧客の要望を優先にしがちですが、時間が取れれば、必ずメキシコ人たちにフィードバックを忘れずに行いましょう。
フィードバックがなければ、置いてけぼりにされている、自分たちのことを大切にされていないなど、不満は募ります。
意識して全体に情報がシェアできれば、強い組織・チームになること間違いなしです。
一度言ったことはすぐにやってくれるだろうと思わない
日本人とメキシコ人の時間の感覚も、私たちとは違います。
「Ahorita(アオリータ / 今すぐに)」の言葉には要注意です。
例えば、メキシコ人の同僚に仕事を依頼したとき。
日本人の感覚ではこんな感じに思ってます。
翌日…
こんな感じになります。メキシコ人の「Ahorita(アオリータ / 今すぐに)」は日本人の「今すぐ」とは違います。「いつかやるよ」ぐらいに思ってください。
大丈夫です。ちゃんと対策はあります。コミュニケーションも取れて、期限内に終わる一石二鳥の仕事方法が以下です。
- 明確な期限を決める
- 期限の前に3度ほど、本人に進捗状況を確認する
- ペンディングリストを作成して社内のドライブでプロジェクトの進捗状況を把握
①は例えば、2022年2月6日17:00までに資料を提出すると明確な期限を決めて伝えて下さい。
②は期限まで案件を放置せずに、本人に進捗状況を何度も確認する。
「資料で悩んでいる部分はない?」「足りない情報はある?」
③はコロナ過で社内ドライブで作業をする人が増えたと思います。
ドライブへの直接の入力で進捗状況の確認+チャットと電話を駆使してコミュニケーションをしっかり取って進捗状況を管理しましょう。
メキシコ人女性社員にはレディーファーストを心がける
日本人男性が犯してしまいがちのマナー違反です。
メキシコでは欧米諸国と同様にレディーファーストはかなり徹底されています。
女性に対して出来る限り紳士に対応しましょう。
日本の文化を理解しているメキシコ人女性も居ますが、顧客や協力会社など社外の人間と会うときは特に意識しましょう。
- エレベーターで女性を先に通す
- 車の乗り降りの際に男性が女性のドアの開け閉めをする
- レストランで席に座る時に女性のイスを引く
女性に対して紳士的に対応していれば、仕事も円滑に進みます。
セクハラ発言や男尊女卑の発言など持ってのほかです。
まとめ
相手の文化を理解しようとせずに日本の従来のやり方を押し通す。
これはメキシコでは通用しません。
そしてこれに付随する問題で引き起こされる経済的損失もバカにならないです。
グローバルにビジネスを展開していきたいなら
相手の文化を理解・尊重し、コミュニケーションを円滑にしましょう。
それでは。
Adiós